全館空調 を設置する家ってぶっちゃけどうなの?
皆さん、こんばんは。
滋賀県長浜市の地域密着型工務店『シークホーム』の山﨑です。
今回のテーマは「 全館空調 」です。
最近、TVでよく全館空調のCMを目にします。
皆さんは、全館空調て何かご存知でしょうか?
今回は新築注文住宅をご検討中の皆さんに話題の全館空調についてご紹介したいと思います。
■ 全館空調 とは
家の中の空気を循環させて、家全体を温めたり冷やしたりする冷暖システムのことです。
部屋ごとに暖めたり冷やしたりするのではなく、例えばエアコン一台だけで家中を快適な温度にするといったことを目的にした空調管理が全館空調になります。
■ 全館空調 の特徴
皆さんは、 全館空調 と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?パッと出てくるのは「家中快適な温度にしてくれる」ということではないでしょうか?
全館空調の特徴は、「家中快適な温度にする」ということは間違いありません。
ではその他についてはどうなのでしょうか。
●快適に過ごせるってどれくらいなの?
●導入費用は高いのか?
●電気代高いっていうけど本当?
●全館空調にするためには何が必要なの?
色々な疑問点とそれを解消する声をまとめましたので一つずつご紹介します。
■ 全館空調 のメリット・デメリット
まずは一般的なコラムで取り上げられる全館空調のメリットとデメリットは何なのか?ということについては以下のような感じです。
□ 全館空調 のメリット
◎家全体が1年中快適な温度になる
◎冷暖房機器が少ないのでスッキリとした室内
◎キレイな空気をキープする
◎ヒートショック(*1)対策
*1:ヒートショックは、温度変化により急激に血圧が上下することで、心臓や脳の血管にダメージを与え、心筋梗塞や脳梗塞などの発作を起こす。冬の寒い時期のトイレやお風呂場で多くみられます。
■ 全館空調 のデメリット
●電気代が高い
●乾燥しやすい
●フィルターのこまめな掃除が必要
●故障すると家中快適ではなくなる
■ 全館空調 の気になるを解決
全館空調のメリットとデメリットはこんな感じですが、実際に全館空調を利用して暮らす人はどのように感じているのでしょうか。
■ 全館空調 はどれくらい快適に過ごせるの?
色々なお声を聞いた中でいうと「廊下出て寒い!」とか「2階に上がって暑い」とかを気にしないくらいに過ごすことができるようですね。
中にはパンツ1枚で過ごしていられると答えている方もいらっしゃいましたよ。
■ 全館空調 の導入費用は高いのか?
導入金額は高いと考えていただく方がいいです。家の大きさや条件により金額が変わりますが、工事費込で80~300万の間の費用が必要になってきます。
■ 全館空調 の電気代高いっていうけど本当?
4人家族の電気代(2021年の全国平均)は 11,376円/月 です。あるご家庭(30坪ほどの家)の電気代は全国平均に+500円ほどでした。
ですので、電気代は少しだけ高くなると思っておいた方がいいでしょう。しかし、太陽光発電の売電料金などを差し引くと全国平均よりはお得になるようです。
■ 全館空調 にするためには何が必要なの?
全館空調に欠かせないものがあります。それは“高気密・高断熱”です。これが整っていることで空気の漏れを防ぐことができ部屋を年中快適にすることができますよ。
その他にもこんなことが気になるかもしれないので注意してくださいね。
■ ダクトにカビが発生する
カビを発生させないためにも常に全館空調を稼働しておくことも重要です。そのため春や秋の期間でも稼働させる必要があったりするのでその電気代も考えると結構費用がかかりそうですね。
デメリットにもあったフィルターのこまめな掃除が必要なのはダクトに埃がたまらないようにするためです。
■交換費用が高い
メーカー保証は2~10年です。保証2~10年ですが、それ以降も故障がなければ使えます。故障したときに交換する費用として50万円以上必要になるケースもあります。
ただし、50万程度でもエアコン4台交換をすると考えるのとそれほど金額に変わりがないのであまり気にする部分ではないのかもしれません。
■ 全館空調 の種類
□天井吹き出し型
天井内にダクトを設置し、天井からの吹き出し口から冷暖気を送ります。
参考サイト:https://www.hinokiya.jp/z
□床下冷暖房型
床下の基礎部分を断熱し冷暖気を蓄熱し、床からの輻射熱とガラリによる送風で家全体を冷暖します。
参考サイト:https://ecoyukadan.jp/
□壁パネルからの輻射型
壁に大型冷暖房パネルを設置し、パネルからの輻射熱で家全体を冷暖します。
参考サイト:https://www.a-hikari.com/
□壁掛けエアコン型
1台の壁掛けエアコンの能力を使い、各部屋の間仕切りに採風場所を設けて家全体を冷暖します。
参考サイト:https://www.yamatojk.co.jp/yucaco/
■ 全館空調 が向いている人
□ヒートショック対策したい人
家中を快適な温度にする最大のメリットは、ヒートショック対策になるということだと思います。
冬の時期になりニュースなどでもよく取り上げられているヒートショックですが、室温が18℃以上あるのがヒートショック対策になります。特に子どもや老人は18℃を下回る温度で暖かい部屋や寒い部屋に移動すると危険度が増すといわれています。
そういった健康面を気にされる方や廊下や玄関付近も暖かい空間にしたいと思う人は全館空調を検討するのをおすすめします。
■ 全館空調 が向いていない人
□ こまめな掃除が苦手な人
全館空調のダクトはカビが発生する原因になります。
フィルターのこまめなお手入れなどが苦手かもと思う人にはカビの発生で健康被害につながる可能性があるのであまりおすすめできません。
ヒートショック対策などは、電気ヒーターを脱衣場に置いたりして対策できますよ。
■ 全館空調 のまとめ
今回は全館空調についてご紹介させて頂きました。
すべての部屋を快適にする全館空調はこまめなお手入れなどやらなくてはならない点も多くあるので自分のライフスタイルに合った空調システムかどうか判断してから設置するかどうかを検討してください。
以上お読みいただきありがとうございました。
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