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家の天敵 結露 について知ってますか?家をボロボロにしない為のライフスタイル

家の天敵「結露」について知ってますか?
家をボロボロにしないためのライフスタイルをSeek-探究-する

皆さん、こんばんは。
滋賀県長浜市にあるシークホームの山﨑です。

 皆さんは「 結露 」について詳しくご存知でしょうか?
結露は、いわば家の天敵なんです。なぜ結露が家の天敵なのかということと、結露を防ぐために家づくりや普段のライフスタイルでどのようにしていけばいいのかということを今回ご紹介させていただきます。

結露 とは?

結露

 結露 とは暖かい湿った空気が急に冷やされたり、冷たいものに触れたときに空気中の水蒸気が水滴になる現象をいいます。
 身近な現象で例えると、よく冷えたビールグラスに水滴がついたり寒い日に満員電車に乗り込むと眼鏡が曇ったりするのが 結露 です。 結露 は住宅にとって天敵です。 結露 を放置するとカビが生えたりシミになったり、ダニの発生を助長します。家の景観を損ない衛生的にも悪いだけでなくぜんそくなどの気管系の病気やアトピーなどの皮膚系の病気を引き起こすこともあります。

結露 発生のメカニズム

 結露が発生するメカニズムは、暖かい水蒸気をいっぱい含んだ空気が冷やされて「飽和水蒸気量」を超えると余分な水蒸気が水に変わります。一般的に温度が低いと結露しやすくなりますが、水蒸気の量が少ないなら結露は起こりません。反対に温度が高いと結露の心配は少ないです。しかし、サウナのように限界量を超えた水蒸気があると結露を起こしてしまいます。
 このように結露は、温度と水蒸気の量のバランスで発生します。

 ちなみに湿度は、空気中の水分の割合のことです。湿度が高いときは、水分の割合が多く「暑いや暖かい」と感じ、湿度が低いときには空気中の水分の割合が少なく「寒いや涼しい」と感じます。
 飽和水蒸気量とはそれぞれの温度で最大限含みうる水蒸気の量のことです。飽和水蒸気量に対して、それぞれの温度で実際に存在する水蒸気(絶対湿度)の割合を「相対湿度」と呼び、天気予報で使用される湿度が「相対湿度」のことです。

結露 の種類

 結露は2つの種類があります。
・表面結露
・内部結露
 表面結露と内部結露にはそれぞれ特徴がありますので1つずつ説明させていただきます。

表面結露 は健康被害を被る!

 表面結露とは、壁や天井の表面で発生する結露のことです。これは、水蒸気を含んだ暖かい空気が温度の低い建材に触れることで起こります。窓が曇ったり水滴がついたりするのが代表的な例です。断熱性がとれていない住宅では、壁の表面でも発生してしまいます。特に温度が下がりやすいコーナー部分や家具の裏側、人のいない部屋などは要注意です。表面結露は、カビやダニの発生原因ともなります。カビやダニは建物を汚したり、かゆくなったりと不快なものです。さらにカビの胞子やダニの死骸とフンがぜんそくやアレルギーの一因ともいわれ、人の健康にも大きく左右します。

● カビが好む環境

 カビは25~35℃、湿度は75%以上の環境を好みます。これまでカビは高温多湿な時期に発生するとされてきましたが、現在の住まいは年間を通してカビが発生する条件が整っています。また、カビは有機化合物でできた建材(塗料・ビニールクロス・合成皮革など)まで栄養源としますので、表面結露した住宅はカビにとって快適空間となります。

内部結露 は家の耐久性を下げる!

 内部結露は、室内の暖かい空気が壁の内部に侵入し、水蒸気を含むことができる限界の温度を下回った場所で発生します。この状態が長引くと柱や土台を腐らせる原因となります。柱や土台が腐ってしまうと建物に必要な強度が失われてしまい、大きな地震などの災害時に耐えうる力がなくなる可能性が高くなります。
 内部結露を起こす原因として木材を腐らせる「木材腐朽菌」というナミダタケやワタクサレなどがあります。木材腐朽菌は、短期間で木材の中まで浸透し強度を低下させます。この木材腐朽菌が繁殖するには①酸素②適温③養分④水分といった4つの要素がそろう必要があります。今の日本の住宅は、防腐処理を施すことで木材の養分を毒性に変化させ、木材腐朽菌の活動を抑えています。
 住宅の品質確保促進法(※1)では、主な構造材の瑕疵(欠陥)について10年以内であれば施工者の責任で補修する義務を定めています。これには、結露を原因とする瑕疵も含まれています。なぜなら、住まいが結露するのは施工ミスなどの施工する側に問題がある場合もあるからです。 

● 内部結露のメカニズム

 水蒸気を蓄えた暖かい空気は壁の内部に侵入します。水蒸気圧の関係から「夏は屋外から室内」に「冬は室内から屋外」にというふうに「暖」から「冷」に移動していきます。この時、温度の低下により飽和水蒸気量を超えるポイントがあり、そこに水蒸気が侵入してしまうと内部結露が発生してしますのです。

結露 を防ぐために家づくりで大切なことは?

吹付断熱 施工状況

 表面結露と内部結露についてご説明をしましたが、結局のところ何が家づくりにおいて重要になってくるのでしょうか?新築注文住宅など家づくりにおいて壁や天井の表面温度を下げないことが肝心です。その為には「 気密性と断熱性 」がとれていることが重要となってきます。気密性と断熱性がとれていると「1年を通して快適に過ごすことができる」ことや「電気代の節約効果がある」などメリットもたくさんあります。断熱性能を高めるためには、窓は複層ガラス、内装材については調質性が高い建材を使用するとより良い家づくりになるのではないでしょうか。

●気密性と断熱性 については下記ブログにてご紹介しております。

結露 を防ぐためにライフスタイルでおすすめすること

 新築注文住宅など気密性と断熱性のとれた家づくりはある種施工をお願いする工務店やハウスメーカーの力量によるかと思います。家の建築後、より長くきれいなお家にするならば室内が「高湿状態」にならないように湿度をコントロールすることが重要になります。
 冬なら「エアコン+加湿器」、夏なら「エアコン+除湿器」を利用して快適な空間を維持することが重要です。「冬場に加湿器を使用したら水蒸気量が多くなって結露が発生するのではないか?」と考えてしまうかもしれませんが、先ほどご説明した通り湿度が高いと冬の時期なら「暖かい」と感じることができます。そして結露の発生には室内と室外の寒暖差が影響しますので、結露を防ぐためには室内と室外の温度差をつけずに湿度を調整して暮らすのが良いのではないかと思います。環境省が推奨している冬の快適温度(室温)は20℃前後です。また、一般的に快適だと感じる湿度は40~60%です。部屋の湿度、温度を調整することで結露を防ぐ対策となりますのでご参考ください。

〈夏〉
快適温度(室温):28℃
快適湿度:40~60%
〈冬〉
快適温度(室温):20℃
快適湿度:40~60%


※カビは、湿度が60%以上で発生し、70%を超えると猛烈な勢いで繁殖します。湿度が60%以下になるとに発育が困難となり、55%以下では成長しなくなります。
※ダニは、湿度65%以上で繁殖し、75%前後で活発に活動します。60%以下では生息が鈍り繁殖が停止、50%以下では半減します。

●加湿器と結露の関係

 冬の結露の発生は、下記の1~4の流れです。
①室内外の温度差が発生している
②窓の周辺が冷える
③飽和水蒸気を超えてしまう
④窓ガラスに結露が発生する

 窓ガラスに結露となって水分を奪われることで、室内の水蒸気は奪われることになります。そういう意味では、過湿状態であるとは言えないことになります。むしろ水分を奪われる分、理論上、湿度が下がり、乾燥が進むことになります。では、結露が発生している部屋で加湿器を使用した場合、どうなるでしょうか。窓ガラスが除湿器のような役割を果たしてしまうので悪循環を繰り返してしまうこととなり、快適な湿度を得られなくなってしまいます。

●加湿→結露→乾燥→加湿

 加湿しているのに乾燥していると感じる時があるのはこれが原因です。つまり加湿器の効果を最大とし最適な湿度を保つには、対策を講じる必要があります。

●加湿器の使用時に発生する結露を防ぐ方法

・室内の温度を上げすぎない

 室内外の温度差が大きくなればなるほど、結露は発生しやすくなります。そのため、まずは加湿器の使用時に室内の温度を上げすぎないことが重要になってきます。

・加湿器を置く場所を工夫する

加湿器の能力を最大限に発揮するには、その置く場所にも工夫が必要です。本来であれば、部屋の中央に置けると全体的に加湿状態が広がるので効果的ですが、それが出来ない場合以下のような場所がお勧めです。

□エアコンの風が直接当たらないが、加湿した空気を運んでくれる場所
□加湿器を直接床に置かず、テーブルや家具の上
□温度差の激しい窓際から離れたところ
□湿度の弱い家電(精密機器)からは離れたところ

・加湿器の設定を調整する

 加湿器には「スチーム式」「超音波式」などの加湿方法がありますが、「スチーム式」の加湿器は寝ている間などに加湿し過ぎてしまうものもあるため、湿度の調整機能があるものがおすすめです。

・窓の結露対策を行う

□結露の出にくい窓ガラスを使用する
□対策グッズ(フィルムやスプレー)を使用する
□カーテンを使用する
□こまめな掃除

快適空間を維持するためにシークホームでできること

冬のびおソーラーイラスト

 今回は結露を防ぐ対策として「気密性と断熱性」や「温度、湿度を一定に保つこと」の重要性をご紹介しました。シークホームで、結露を防ぐ対策として「 びおハウス 」をご紹介させていただきます!
 びお長浜、びお加納ともに「 自然室温で暮らせる家 」をコンセプトに太陽光や通風など自然を上手に取り込み、家全体を快適にする仕組みを持つ住宅です。

● びおハウス の構造・工法について下記リンクからご覧いただけます。

結露 についてまとめ

 今回は結露と結露の対策についてご紹介しました。

まず結露には2種類あります。
・表面結露:カビやダニの発生源となる
・内部結露:柱や土台を腐らせる

また、結露を防ぐための対策も2つです。
①住宅の気密性と断熱性を高める
②室内外の温度差をださないために除湿、加湿器を使用して快適な空間をつくる

 結露は、家の景観だけでなく耐久性も損なわせる家の天敵です。省エネが推奨される昨今では電気代もそれほど高い金額にはならないので電化製品を駆使して快適な暮らしにしてはいかがでしょうか。
以上お読みいただきありがとうございました。
びおハウス加納はモデルハウスとして見学ができます。

気密性と断熱性


合わせてお読みいただくと参考になるかと思います。

参考サイト
窓リフォーム研究所
・AsahiKASEI

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