Columnコラム

vol.10 キッチンストーブ

おばあちゃんが、キッチンストーブをみて言ったのは、「むかしのカマドみたい」ということでした。「カマドで炊いたご飯はおいしかった」とも・・・。
近年のガスコンロやIHが用いられた機器の利便性には負けますが、奥深く「炎」を取り扱う楽しさがあり生活の中に刻まれる1ページがあります。また、ライフラインが切断される状況ではその威力を発揮し災害には心強いキッチンともなります。薪ストーブは暖を採るだけではない「炎のある生活」を愉しんでいただけます。炎を眺めていますと、その「ゆらぎ」により、心落着くゆったりとした時間が流れます。
かつて日本有数の馬産地だった岩手県遠野地方では、数百年にわたって基幹産業として夏山冬里方式という放牧中心の馬産が行われていました。人と馬が一つ屋根の下に住み、曲がり家、屋敷周り、田や畑、山林、草刈り場、放牧地、駒形神社と馬溜まり・・・といった、人馬一体ともいえる営みがありました。馬で出していた薪や炭が石炭や石油に、田仕事はトラクターに、馬フンの推肥が科学肥料へと替わると、身近にいた馬は日常生活から消え、数百年培ってきた環境はあっというまに消えてしまいました。
今は「ふるさと」といわれていますが、若者に働き場はありません。クイーンズメドウ・カントリーハウスは新しいタイプの馬生産、有機農業と馬のいる環境での宿泊や研修などを通して、地域の環境を目指す、キッチンストーブはその成果のひとつです。
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