Columnコラム

vol.08 彦根に佇む古民家

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彦根に佇む古民家
住まなくなって随分となるというが室内には「おくどさん」があり、その時間の流れが止まってからの時の経過がよくわかる。
実は解体の依頼があり拝見したわけですが、構造躯体を見るとびっくりするほどのしっかりとした躯体であり、蔵と同じ構造で柱の外側に厚みのある土壁が施されているため保存状態がとてもいい。
ヒノキなどの構造材は「伐採されてから300年ほどは強度が増す」と言われており、築100年ほど佇まいのこの柱はまだまだ現役で活躍できるのではないか。
ご依頼のあったお客様から時間をいただいたので、これらの材を再活用する移築も含めた思案をめぐらすことにする。
イギリスでは古ければ古い住まいほどそこに価値があり、古い家への情熱と大切にする文化がある。近年、日本では「使い捨て」「スクラップビルド」の風潮があるものの、本来は古き良きものを大切に住み継ぐ文化があります。そんな日本の美しい文化を継承することを「粋」と考えるオーナーが見つかればと願うことろである。
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