地盤改良 で災害に備える/倉庫建設現場レポート-in Nagahama-
地盤改良工事 とは?
地盤改良工事のメリット・デメリットと施工法について
皆さん、こんにちは。
滋賀県長浜市にある
シークホームの山﨑です。
本日は 地盤改良工事 についてレポートします。地盤改良とは何かということや、メリット・デメリットについてのご紹介をしますので是非チェックしてください。
ちなみに地盤改良ってしたりしなかったり地盤の状況で変わります。地盤が弱いと100万程の金額を使います。地盤が弱くなければなにもせずに住宅を建てることもできますが、災害対策でコストをかけてでも地盤改良を行われる方もいます。
ちなみに私は家を建てる際は「なぜ見えない部分」で100万円近く金額を出費しないといけないんだ~と思っていたタイプです。しかし、地盤改良工事は、その役割を考えると家づくりにおいてとても重要ですので、今回のブログを読んで地盤改良でお金かけたくないなという気持ちからこのコストは家族や家を守るために必要なものと思ってもらえたりしたら幸いです。
では、さっそく地盤改良についてご紹介したいと思います。
● 地盤改良 工事とは
地盤改良工事は、建築地の地盤(土地)が弱い場合に
建物を安全に支えるための補強工事のことです。
地盤が弱いと、時間が経過するにつれ
地盤沈下(※1)が起こり、不同沈下(※2)で
建物が倒壊する危険性が高まります。
地盤改良工事の必要性は、スウェーデン式
サウンディング試験などの地盤調査データを
もとに判断されます。
また、地盤改良工事は「表層改良工法」
「湿式柱状改良工法」「鋼管杭工法」と
いくつかの工法があります。
今回は、地盤改良工事のメリットとデメリット、
それぞれの工法の特徴や施工事例などについて
ご紹介します。
(※1)地盤沈下:地盤が収縮や陥没により
相対的に沈む現象。
(※2)不同沈下:建物が不揃いに沈下を起こすこと。
家全体が均等に沈下するのではなく、
一方向に斜めに傾くような状態。
– 地盤改良 工事のメリット-
1.地盤沈下現象を抑える
2.液状化現象(※1)を抑える
3.地震による家の振動、傾きを抑える
4.強風や交通振動の建物の揺れを抑える
5.生活に安心を与える
いくつかの工法がありますが、全体的に
地盤改良工事をするメリットは不同沈下、災害や
生活の振動から「家を守る」お手伝いをするという
ことです。
(※1)液状化現象:普段はバランスよく固まっている
細かい砂や比較的大きな砂、その
隙間にある水などが地震の衝撃で
分離してしまうこと
– 地盤改良 工事のデメリット-
地盤の調査をしなければ費用が分からない
地盤改良工事は、スウェーデン式サウンディング
試験などの地盤調査を行い「地盤改良が必要」という
結果が出れば工事を行う必要があります。
土地柄などである程度の予測を立て費用を出すことが
できますが、支持層(※1)がどれくらいの深さかは
地盤調査の結果によるので予算より低くなる場合も
ありますし、反対に予算金額より高くなってしまう
場合もあります。
(※1)支持層:特定の建物を支えるのに適した十分な
固さを持つ地層のこと
● 地盤改良 工事の種類
地盤改良工事は、深度などに合わせて
施工方法が変わります。
1.表層改良工法
杭は打たずに軟弱地盤の土とセメント系の固形材を
混ぜ合わせ、転圧することで地盤の強化を図る
工法です。地盤の固い土地で使う工法で、軟弱な
地盤が地表から2m以内じゃないと対応が困難です。
〈表層改良工法のメリット〉
・小型重機で対応可能で地盤にコンクリや
石が混入していても問題なく施工が簡単です。
そのためリーズナブルな価格で対応が可能です。
〈表層改良工法のデメリット〉
・地下水位(※1)が地盤改良する面より
高い場合は対応不可
・勾配の強い地盤では施工が困難
・職人の技術により仕上がり(強度)にムラができる
(※1)地下水位:平均海面を基準として測った
地下水までの深さ。
2.柱状改良工法
セメント系の固定材を地盤に注入し、柱上の強化
地盤で建物を支える工法です。戸建て住宅では一番
多いといわれています。
軟弱な地盤が地表から2~8mくらいが最適です。
〈柱状改良工法のメリット〉
・小型重機でも施工可能
・地盤の強度によって支持層がなくても強度を保つ。
〈柱状改良工法のデメリット〉
・施工後に元に戻せない
・改良杭が残るので土地売買の価格が
下がる原因になる可能性がある
3.鋼管杭工法
金属製の鋼管で建物を支える工法です。
地盤の弱い土地に使う工法で、地表から30mと
幅広く対応が可能です。
しかし、戸建て住宅にはあまり使われません。
〈鋼管杭工法のメリット〉
・強度が高く、重量のある建物にも対応可能
・費用は掛かるが、原状復帰できる
〈鋼管杭工法のデメリット〉
・支持層まで杭が届かないと強度が保てない
・大型重機が必要なため敷地状況で工事できない
・工事中の騒音や振動が大きい
●シークホームがおすすめする施工法
シークホームでは、鋼管ではなく
「H型PCパイル」で行う杭工法を
おすすめしています。
H型PCパイルをお勧めする理由は2つあります。
1.コンクリートの圧縮強度が高いので
耐衝撃性にも優れ、PC杭(※1)なので曲げに
強く強度が大きいです。
2.φ250㎜円筒杭より周面長が長く、大きな
支持力で建物を支えることができるので
軟弱地盤に最適です。
長浜市の現状を施工会社に確認しましたが、
長浜市は一般的にミルフィーユ層(※2)が多く
支持層5~10mが平均的に多いと話を聞きました。
統計数字ではなく滋賀県長浜市で作業をされる
スタッフの話なので「これが絶対です」とは
言えないのですが参考程度にしていただければと
思います。
(※1)PC杭:高強度鋼材を使用した
鉄筋コンクリート杭
(※2)ミルフィーユ層:地盤が強い、
弱いを繰り返している
シークホーム 地盤改良
工事/施工例
先日滋賀県長浜市で倉庫の建設作業を行っています。
1.穴掘り用の重機で掘削する
2.杭の打設
3.打設後、高さを確認する
4.ユンボなどを使い確認した高さに合わせる。
-まとめ-
今回は現場レポートとともに地盤改良工事について
ご紹介させていただきました。
地盤改良工事には高額費用が必要で、その役割が
見えづらい部分ではあります。
しかし、滋賀県では、琵琶湖西岸断層帯、
花折断層帯、木津川断層帯、鈴鹿西縁断層帯、
柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯などの活断層による直下型地震や
海溝型の南海トラフ巨大地震などの地震リスクがあります。
(参照元:滋賀県情報防災マップ)
自然災害の備えを行うことで災害にあう可能性から
災害を抑える可能性に変えることができると思います。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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