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ふたりの夏休み

長男は高校生、初めてとなる夏休みの間もない日のこと、

TVからは西日本豪雨での復興に関するニュースが流れていたのを見ていて、「この夏休みにボランティア活動にでも行くか?」と問いかけてみた。

私の予想では「無理っ」の一言が若者らしく理由も添えず素早く返ってくるだろうと思っていたところ、少しの間を置き「ええよ」と一言で返ってきたではないか。

「この酷暑の中、マジで行くんかっ」と、私自身の心構えが無かったことに少し反省をしながら日程を決めた。

本来なら夏のこのシーズンは山、北アルプスは最高のシーズンで、ちょっこら一人でも行きたいと思っていた矢先でしたので・・・(笑)。

まあ、明け方より3・4時間運転して登山口へと行き活動後は温泉に浸かって夜にまた運転して帰宅する日帰り強行アルプスの山行きスケージュールと、同じようなスケージュールとなるボランティア活動は、日程や疲労感などほぼ同じではないかと心した。

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ありがたいのは道中の高速道路の料金が免除されること。

事前に活動するボランティアセンターに申請後、地元の市役所に申請をすれば通行許可書が往復分いただけます。

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とは言え、入るインターと出るインターと日時が決まっており、途中出ることは許されません。

例えば仮眠で日付が変わってしまったというのもダメ、融通が利きませんので注意が必要です。

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災害地のボランティアを募集などの取りまとめをしているのが社会福祉協議会です。

地元の社会福祉協議会ではお祭りの際に綿菓子機などを貸してくれるところっていうイメージしかありませんでしたが、こうした有事の際にはとても頼りになる有意義な組織なんですね。

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広島県までは遠いので一番近い県外のボランティア活動を募集しているところ探しますと(スイマセンスコシナンジャクデス、笑)、岡山県の東区となりました。

息子と共に朝4:00過ぎに家を出発し、僅かに仮眠もとりながら8:00過ぎに山陽道「山陽インター」に到着です。

山陽インター.jpg

ETCレーンでなく一般レーンから出ます。

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ボランティアセンターでは注意事項の説明を受け、活動先の振り分けが手早く行われます。

スコップやバールなどの道具は持っては行ったものの、センターにたくさんの道具が既に用意がなされていましたので個人の物は使用しませんでした。

道具が用意されているなら電車などでも参加が可能ですね。

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活動場所は近くでしたので、10分ほど歩いて移動です。

ここは砂川が氾濫した被災地、家屋が流されたり倒壊したところはなく一見普通の家屋が立ち並んでいるように見えますが、その被害はよく見ますと・・・

外壁の汚れで浸水の高さがわかります。

浸水.jpg

住民の方曰く、一階は床下の汚泥を取り除く必要があり床・壁は使い物にならず、一階にあった家電製品はすべて故障、何より二階で寝泊まりするもエアコンの室外機が地面置きだったため故障してしまった、しばらくエアコン無しの生活がとても辛かったとおっしゃってました。

バス.jpg

あちらこちらで改修工事が行われてまして、見学させていただきました。

災害から一ヶ月以上も経つというのに床下には泥水が溜まっており、外観の被害はないものの床下はすべてめくりあげ、壁(プラスターボード)も断熱材も撤去され、天井だけを残して工事がなされていました。

水回りも撤去し結構大掛かりな修繕工事でした。

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そしてこの日私たちボランティアに与えられた任務は公園清掃と溝掃除でした。

災害からひと月ちょっとが経過し、屋内での作業はここ東区ではすでに終わっており、災害後に家具や家電などの大量の粗大ごみの一時的な集積所となっていた公園での清掃作業です。

公園管理.jpeg

粗大ごみ事体は前のボランティアが移設し終えてますので、下水と混じった上土をさらい土のうに入れて運び出します。

この作業はマスク無しにないられません・・・(凄まじいニオイ&猛暑でクラクラきます)

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そして何よりガラス破片がたいへんです。

随分と時間をかけて作業をしましたが、とってもとっても出てきます。

子供たちが遊べるようなるには、公園全体の土の置換が必要となるんじゃないでしょうか。

粗大ゴミの集積の際、特にガラス類はシートを引くなどの処置が必要だと思いましたね。

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溝掃除の大変さは溝蓋の開け閉めです。

開ける際の器械を借りましたが、

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(こんな器機です)

コツを掴んでちょうど慣れたころに作業終了~♫(14:00)

まあ、よくあるパターンです・・・、笑

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活動で仲良くなった地元のおじさん(おじいちゃんの年代だろうがお元気なのであえておじさん)お歳は70過ぎくらいだろうか、「自宅もあと少しというところまで水が迫ってきた、他人事はおもえなくボランティア活動に参加している」というボランティア回数もたくさんのベテランさんでした。

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また、倉敷の真備町は川の氾濫ではなく土砂の流石のため、今なお家屋の土砂出しのボランティアもあるとも言っておられました。

これを聞いて倉敷に行ったほうがよかったかなぁと思いつつ、ボランティアセンターまでまた徒歩で帰り、手洗いうがいをして本日の私たちの作業班も解散~

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おじさんの、岡山おススメのお土産はもも♡

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今年はおいしいよ~、って甘い言葉と甘いにおいにつられましたがな(‘ω’)ノ

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ボランティアにも無料で開放している温泉施設は水曜日が休館だったため、岡山市内でひと風呂浴びて帰路へ。

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がんばった長男が「肉食いたいっ」って言うんで

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いま流行り!?の某、IKNRステーキへと・・・

始めてのボランティア作業と被災の遭われた地元の方の声も聞き、そして明け方からの長い一日を少し硬めのお肉と共に何度も何度も噛みしめているようでした(笑)。

高校生になったばかりの長男ですが、今日だけはすこし一人前に見えました(^^♪

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現地に入ることで多くの学びある一日となった、ふたりの夏休みでございました。

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ではまた、シークホーム 前嶌

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